スピリチュアルは怪しい?──“ふわふわスピ” から地に足のついた理解へ

こんにちは。

レイキ発祥の地、京都の奥座敷・鞍馬山でレイキヒーラー養成講座を開催している、ねうです。

今日の記事では、

「スピリチュアルが気になるけれど、なんだか怪しく感じる」
「“波動”や“引き寄せの法則”という言葉に惹かれるけれど、よく分からない」
そんな方へ向けて、今日はわたし自身が感じてきた“ふわふわスピリチュアル”への違和感と、“地に足のついた理解” について綴ります。

「地の時代」から「風の時代」へ

いま私たちは「風の時代」、そして「水瓶座の時代」という、大きな転換期を生きています。
物質的な豊かさを追い求めた「地の時代」が終わり、精神性やこころの在り方といった “目に見えない世界” が重視される時代へ。

この流れのなかで、「スピリチュアル」や「波動」「引き寄せの法則」といった言葉を、以前より多く目にするようになりました。
かつては「スピリチュアル=怪しい」「よく分からない」と感じていた人たちも、今は少しずつ心を開きはじめています。

生きづらさや孤独を感じる人々が、癒しや答えを求めてスピリチュアルの学びに惹かれる——。
それは自然なことです。私自身も、まさにそうでした。

「ふわふわスピリチュアル」への違和感

けれども、この数年で「スピリチュアル」という言葉がとても軽く扱われるようにも感じています。
SNSのスピリチュアル業界では、「波動を上げればすべてうまくいく」「引き寄せの法則で願いは叶う」といったメッセージがあふれています。

もちろん、そうした考え方そのものを否定するつもりはありません。
けれども、その仕組みや理論を理解しないまま、耳ざわりの良い言葉だけが一人歩きしているように思うのです。

また、「癒し」や「ヒーリング」というものが、ブランディング化されているようにも感じています。

「癒し」や「ヒーリング」、「セルフケア」を実践している人は、女性性が高く、おしゃれで “意識高い系” な、見ている人たちからの憧れの対象、ひいてはスピリチュアル・リーダーといった存在になっている様子も見られます。

けれど本来、「癒し」や「ヒーリング」とは、とても繊細なものであり、もっと丁寧に、尊重の気持ちをもって、誰と比べることもなく、自分個人のペースで、ゆっくりと、大切にとりあつかわれるものであるはずだったと思うのです。

また、「癒し」や「ヒーリング」というものが、 ひとつの “ブランディング” のように扱われているようにも感じます。

「癒し」や「セルフケア」を実践する人が、 女性性が高く、おしゃれで、いわゆる “意識の高い人” として憧れられ、 スピリチュアル・リーダーのような存在になる。 そんな風景もよく見かけるようになりました。

けれど本来、「癒し」や「ヒーリング」とは、もっと繊細で静かな営みです。

誰かと比べるものではなく、自分自身のペースで、 丁寧に、尊重の気持ちをもって、大切に、ゆっくりと、とりあつかわれるはずであったもの──。

その本質が見失われつつある今こそ、 改めて “癒し” の本当の意味を見つめ直す時期に来ているのかもしれません。

生きづらさは、「波動が低い」「潜在意識のブロック」など、ひとつの理由で片づけられるものではありません。
人の苦しみには、心・身体・環境・過去の体験と、さまざまな層があります。

それを丁寧に見つめずに、「ポジティブになれば解決する」とまとめてしまうのは、とても乱暴なことだと思うのです。

“癒し” の場に潜む落とし穴

私自身、長いあいだスピリチュアル業界や自己啓発の世界に身を置き、いわゆる “セミナージプシー” のように答えを探し続けていました。

けれども、どれだけ「全部愛だから」と言われても、現実の苦しみは軽くならなかった。

今振り返ると、当時の多くの発信者が、業界用語として「波動」「インナーチャイルド」「引き寄せの法則」といった言葉を使っていたものの、 その本当の意味や仕組みを深く理解しているわけではなかったのだと思います。


コロナ禍をきっかけに、「ヒーラー」や「スピリチュアル・カウンセラー」と名乗る方が一気に増えたようにも感じます。
もちろん、それ自体が悪いことではありません。
けれども、専門的な心理学や量子力学などの基礎を学ばないまま、 感覚的な理解のもとで「波動」や「引き寄せの法則」といった言葉を扱うケースも少なくありません。

そうした情報をそのまま信じてしまうと、本当はPTSDや複雑性PTSDなど、深いこころの傷を抱えている方が、適切なサポートを受ける機会を逃してしまったり、意図せず、余計にこころの傷を深めてしまうこともあるのです。

感覚や雰囲気で伝えること自体が悪いわけではありません。けれども、目に見えない領域(=スピリチュアルや心のこと)を語る上では、専門的な理解や責任の意識をともなうことが、とても大切だと思います。

それがあって初めて、スピリチュアルが「怪しい」ものではなく、現実に根ざした “真の癒し” として人を支えられるようになるのではないでしょうか。

本当に大切なのは、「地に足のついた理解」

今の時代、情報はあふれています。

スピリチュアルがひろく浸透してきて、どんな人でも気軽に、目に見えない世界や精神世界について、まるでその道の専門家であるかのように発信することができる時代だからこそ。
受け手側が、目に見えない世界を “感覚” だけでなく、理論と理解で理解しておくことがとても大切だと感じています。

「引き寄せの法則」や「波動」を、単なるスローガンではなく、現実を生きるための知恵として理解すること。
こうした言葉や概念の仕組み、その意味や定義を、改めてしっかりと学び、理解すること。
これが、地に足をつけてスピリチュアルを学ぶということ
だと思います。

スピリチュアルを「信じる」から「理解する」へ。
その変化が、これからの時代を生きるうえでの大きな鍵になると、わたしは信じています。

▷「地に足ついたスピリチュアル解説講座」の詳細記事は、こちら

ねう

幼少期から自己肯定感の低さ、ネガティブ思考、自分らしさがわからないといった「生きづらさ」を抱えていた。「人はなぜ生きているのか」「どうすれば幸せになれるのか」という問いに対する答えを求め、哲学・心理学・スピリチュアリティを探求し続ける。その結果、日本古来の精神性を思い出していくことこそ、苦しみを卒業して幸せに生きる方法であるという気づきに至った。

レイキ・ヒーリングサロン&スクール "Soul & Self" を立ち上げ、これまでの学びの集大成である『伝統靈氣道』を通して、日本古来の精神性を目覚めさせることを天命として、京都・鞍馬山を中心に活動している。

https://www.soul-and-self.com
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